どうも、メディアEC大好き坊やの花田です。
ECサイトの種類の一つとして知られる「メディアEC」。
近年、メディアECの重要性はさらに高まってきていると個人的に感じており、知り合いのショップオーナーさんからもそういった質問や相談もいただいたりするので、今回は主観を交えて、メディアECの意味や目的、効果などなど、色々と自分が考えていることなどをお話していきまんもす。
目次
そもそもメディアECって何?
メディアECとは、独自情報コンテンツをサイト上に展開・または活用しているECサイトのことを指します。
似た言葉としてECメディアやメディアコマースとも言われたリしています。
基本的に商品ページやカテゴリーページで構成されるECサイトですが、独自情報コンテンツを活用することで差別化やファン作りなどなど、詳細は後述しますが様々なメリットがあり、近年のECサイトでは一般化しつつある手法であると言えるでしょう。(メディアECと意識してなくとも、実態がそうなっているショップさんも多いかと思います)
具体的には、商品に関連する豆知識やお手入れノウハウ、悩みを解決するお役立ちコンテンツや、商品の制作背景や生産者の想いといった魅力を高めるためにさらに情報を掘り下げるコンテンツ、ショップに親近感を持ってもらうためにショップ運営者の想いや歴史、日々のブログなど、多岐にわたります。
すこし前だと、記事型コンテンツを主としたWebメディアとECサイトを合体させたサイトが主にメディアECと呼ばれることが多く、今もそれが主流だと思うのですが、ユーザーの行動やデバイスが多様化したこともあり、X(旧Twitter)やInstagram、Youtube、tiktokといったSNSや動画プラットフォームなどと連動した画像・動画コンテンツを展開しているECサイトもメディアECの中に含まれると考えています。
メディアECとコンテンツマーケティングって違うの?
それってコンテンツマーケティングと似てない?と思った方もいるかもしれないですが、個人的にはメディアECはコンテンツマーケティングとは違うと考えています。
なぜならば、コンテンツマーケティングは「コンテンツを活用して認知・購入につなげるマーケティング手法の一つ」と言えますが、メディアECは「コンテンツを活用して認知・購入につなげる」だけでなく「ファン、リピーター獲得・ブランディング・インナーブランディング・自社の採用」など、もっと多岐にわたる全体的なECサイトのコミュニケーション戦略になるものと思っているからです。
なので、コンテンツを活用している部分だけを見ると「コンテンツマーケティング」と似たような意味合いを持っていますが、あくまでメディアECの持つ目的や効果の一つでしかなく、それも含めてメディアECが上位概念として内包しているイメージと捉えています。
ECサイトはメディアECをやった方がいいの?メディアECが持つ効果
さて、そんなメディアECですが、実際自分も知り合いのネットショップオーナーさんに「やったほうがいいのか?」といった相談をもらう場合も複数あります。
その質問でいうと、独自ドメインで運営する自社ECサイトなどは特にメディアECを意識して運営した方がいいと考えています。
なぜならば、コロナ禍やECサイト作成サービスの普及によって、ニーズの拡大や開設のハードルが下がったことでもともと上がってきていたEC化率がさらに高まり、ECサイトを立ち上げる人が増えてきた、つまり競合が増えたからです。
なので、そもそも自社サイトを見つけてもらい、さらにお客様に「このお店で買いたい!」と選んでもらうこと自体がECサイト運営者にとっては非常に難しい課題になってきているからです。(プロダクト自体がすでに認知度が高かったり、運営されている方に大多数のファンがいたり、ECモールでのショップ運営でしたらまた別かもしれませんが、それでも似た状況かと思います)
メディアECの効果やメリットをサクッと上げると、
- 独自情報を出すことで他社との差別化ができる。
- SEO施策としてオーガニック検索流入を見込める。
- 自社の情報コンテンツを通してファンが増える。
- 認知拡大にもつながる。
- 社内のエンゲージメント率を高めることにもつながる。
- 採用にもつながる。
があるので、上述した課題をクリアする意味でも、自社コンテンツによる発信を行うメディアECは、お客様に選んでもらう理由を作れる可能性があるので、特に自社ECサイトにおいてはマストで行った方がいいと考えています。
メリットについたはまた別の記事でもっと掘り下げようと思います。
まとめ:メディアECはECサイト運営において重要な手法
サクッとメディアECの意味や効果について解説しましたが、上述したように、近年デバイスの普及やユーザー行動の多様化によって、メディアEC自体の形もかなり変わってきていると感じています。
記事メディアだけでなく、SNS投稿と連動させたコンテンツや画像・動画コンテンツなど、様々なチャネルに合わせたコンテンツ展開をしているECサイトが増えてきており、それぞれが自社の商材に合わせて創意工夫をこらしています。
今のECサイト戦国時代(と個人的に思っている)では、ただECサイトを立ち上げて運営しているだけでは、売上アップを目指す上だと非常に厳しいと考えています。
ではすべてのチャネルに合わせてコンテンツ展開をやった方がいいのかと言うと、ジャンルやターゲット、そしてECサイト運営のリソースによって変わってくると思いますので(コンテンツ作成めちゃ大変ですもんね…)、まずは一つこれをやってみよう!と決めてみるのがいいかなと思います。
いずれにしてもメディアECを軸にコミュニケーション戦略を考えることは、ECサイト運営において重要だと考えているのでぜひ取り組んでみてほしいです。