おこんにちは、花田コリぱんだです。
今回は、前々から気になっていたストーリーブランディングの本をゲットしたので読んでみました。
Webサービスの会社に属する自分としては、機能や価格での訴求だけでなく、ストーリーや物語を使った情緒的なアプローチの手法も知っておかないと差別化やマーケティングの幅が狭くなるよな…と常々感じていたのでタイムリーにこの本に出会えて狂喜乱舞しました。
目次
この本はどんな本?
この本は湘南ストーリーブランディング研究所代表の川上徹也さんが書かれた、「ストーリーブランディング」と呼ばれる、価格・品質ではなく「物語の力」でお店や会社商品を輝かせる方法を解説した本になります。
主に5つの章に分かれており、
- チャプター1:なぜストーリーが必要か
- チャプター2:ストーリーをどのように活用するか
- チャプター3:ストーリーブランディングとは
- チャプター4:ストーリーの種の植え方育て方、
- チャプター5:個人のストーリーの見つけ方
といった構成になっています。
チャプター1から3にかけて、ストーリーのメリットや必要性、さらにどのように活用していったほうがいいのか、そしてストーリーブランディングとはどういうものか、どういった影響を及ぼすかといった点を解説し、チャプター4と5では実際の具体例などを交えて様々なテクニックや考え方を解説してくださっている素敵な本です。
余談ですが個人的に表紙のデザインがカッコ良くて好きぴ。
読んでみた感想(印象に残った、勉強になった点)
- 人が何かを買うとき「頭で買う理性的消費」と「心で買う感情的消費」という買い方があることを知った。そして大企業やチェーン店でない場合は、感情的消費を目指すべきと書いてあった。なぜなら、理性的消費では価格や機能といった会社の規模が大きい方が圧倒的に有利だから差別化が難しい。そしてその感情的消費を目指すのに、有力な手段がストーリーを活用することを知った。
- エンターテインメントのストーリーとビジネスで使われるストーリーには明確な違いがある。それはビジネスのストーリーには目的があること。ビジネスでのストーリーの目的は人・商品・店・企業等のバリューを上げること、さらにフィクションでないことが重要である。そしてあくまで手段であることを頭に入れておくべき。
- また、ストーリーを使う重要性の部分では、ただストーリーや物語を出せばいいと言うわけではなく、きちんと人の心を動かす「ストーリーの黄金律」と言うものを意識しなくてはいけないということを知れた。人気の作品や映画などはこのストーリーの黄金律をもとに作られているとの事なので、自分もこの法則は把握しておきたいなと感じた。
- ストーリーブランディングを作るうえで「3本の矢」があり、1つは志・そして2つ目が独自化のポイント・3つ目が象徴的なエピソード、この3つを揃えるとストーリーブランディングがうまくいく。
- チャプター4のストーリーの種の植え方・育て方の章では、数多くの方法や具体例が紹介されており、個人的にすごく参考になった。特に「名前を変えて価値をあげる」や「言葉で心を揺さぶれば商品は売れる」・「重要な情報を隠して売る」・「10年後の姿を物語にする」「何か一点に徹底的にこだわる」などは今後の販売方法や施策の施策の新しい切り口を考えるとき、非常に役立つと思ったので別途メモして活用しようと思った。
- 個人のストーリーの見つけ方というチャプター5の所はすごく自分にとっては参考になった。自分の考えているキャリアにもすごく有効な方法だなと感じたし、個人事業主やフリーランス・始めたばかりの規模の小さいECサイトの運営者にとってもすごく参考になるなと思った。
花田コリぱんだ
個人的には、ストーリーブランディングの考え方も勉強になりつつ、チャプター4で紹介されている様々な事例を知ることで、凄く施策の発想の幅が広がりました。ECサイトなどに取り入れられる点がすごく多いなと感じました。
また、最終章では、企業ではなく、個人のストーリーブランディングの方法や見つけ方を丁寧に解説しているので、キャリアを考える上でも学びがありました!
自社の差別化や商品の魅力的なポイントなどを考えたい人にとってはかなり参考になるのではないかと思います…!